先日、SAPPORO COLLECTIONに行って参りました☆
函館FLASH BACKチームも札幌にやってくると言う事で
言わずとも札幌古着屋時代に一緒に遊んでいた仲間である。
まずは腹ごしらえだと札幌南郷7丁目にある
「満天食堂」へ
ここは、自分が古着屋で働いていた頃に死ぬほど食っていた
三条寶龍の「目玉チャーハン」を
唯一、頂く事のできるありがたい店なのだ!
さかのぼる事何年位だろうか??
もう5年以上は経つだろう。
いきなり姿を消した三条寶龍.............
行き場を失った子猫のように泣き崩れたのを今でも覚えている。
行き場の失われた若者は数知れず、思い出に、おやじが着ていた汗まみれのT-shを持っている知人すら存在する。
それ位、当時札幌中心部で働く若者の「食」を賄ってきたのがこの店だ。
汗と感動がそこには存在した。
.....
調度2年前あたりに、友人がたまたま入った食堂に、そのメニューは存在した。
「目玉炒飯」
(みんなは目玉飯と呼ぶ)
その懐かしい響きに味は違えども注文した友人。
当然、知らないおばちゃんが目玉飯を運んでくる。
.
.
.
「ん!これは」
.
そこには皿は違えども、半熟の目玉が2つ添えられた見事な目玉飯があったと言う。
.
.
.
「まさかな.......」
.
一瞬の期待はあったが、類似品であると思い込んでいた友人は蓮華で炒飯を口に運んだ。
.
.
.
.
「んっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
.
.
.
.
まさか!
.
そのまさかである。
.
人生には3つあると言われる
「上り坂」
「下り坂」
そして
.
.
「まさか」
.
その、まさかが其処には存在した。
変わらない味「目玉飯」が目の前に。
.
.
言うまでも無く
友人は涙を浮かべながら目玉飯をたいらげ、
厨房に足を運んだ。
そこには三条寶龍の職人
.
おやじが立っていた。
.
友人は自然と両手を差し伸べ
おやじの右手を握っていたと言う。
本当の握手と言うのは感謝の気持ちから生まれるのかも知れない。
.
話によると、そこのオーナーだった社長が急に店を閉めると言い出したらしく、60歳にして職を失ったと言う。
そこで、おやじは中心部を後にし、家賃の安い人里離れた南郷に自分の店を開店させたのだ。
.
.
「ありがとう」
独立してくれて!
友人にも
発見してくれてありがとう!
心からそう言いたい。
.
それからと言うもの、今までの様な気軽とは言えないが、
度々「目玉飯」だけの為に出向いている。
.
.
話は長くなったが、そんな思い出深い味を楽しめる店
「満天食堂」
そんな話を車内で交わし、店に入った。
.
当然の話だが、注文は決まっている。
.
目玉飯だ。
.
「ご注文は?」
.
「おいおい店員さん。聞くまでも無いよ☆」
.
まぁ良いさ。
注文さえも哀愁が漂う。
.
.
.
その時だ。
小林 一輝が口を開いた。
.
.
.
.
.
.
.
.
「しょうが焼き定食ください」
.
.
...........................................................................................。
次号に続く。
(SAPPORO COLLECTIONには未だ一切触れておりません..........)